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はじめてのイベント担当

「除幕式のやり方を知りたい!」知識ゼロから始める除幕式の準備あれこれ

企業の記念行事や公共イベントなどで見かけることが多い「除幕式」。主に、新しい記念碑や銅像の完成を祝って行うおめでたい儀式です。ですが、いざ除幕式を執り行う立場になった時、「やり方が分からない!」という人も多いのではないでしょうか?

でも、難しく考えなくて大丈夫!除幕式の基本知識や開催準備のポイントなどを通して、除幕式の担当者をサポートします!


  • 除幕式とは?行う意義や背景を知ろう
    • -【1】いつ・どんな時に・誰が行うの?
    • -【2】行う意義・目的は?
  • 除幕式に向けて!抑えておきたい準備ポイント
    • -【1】準備スケジュールの作成
    • -【2】必須アイテム&確認事項の洗い出し
    • -【3】スマートな進行のためにコチラもお忘れなく
  • 除幕式のスタンスで異なる進行
    • -【1】神事に則る「除幕の儀」としての除幕式
    • -【2】お披露目「イベント」としての除幕式

除幕式とは?行う意義や背景を知ろう

実際の準備に入る前に、まずは除幕式を行うことになる背景を見ていきましょう。

【1】 いつ・どんな時に・誰が行うの?

主に企業や学校法人、行政をはじめとする各種団体が、その創立者や功労者を模した胸像・胸像・記念碑・記念塔などを新たに作成しお披露目する際、その現場で除幕式が行われます。式には主催側の関係者やOBはもちろん、像や碑のモチーフになった人の家族(遺族)が招待されたりします。特に広場や駅といった公共性が高い場所での除幕式の場合は、関係者ではない一般客もその様子を見学できることがほとんどです。

最近では、除幕式の事例も広がりを見せています。スタジアムのネーミングライツ取得時や、一定会期を設けたイベント初日にシンボルとなるモニュメントや看板をメインステージで初披露する際にも除幕式が用いられています。除幕式に日本的なイメージを抱く人も少なくなさそうですが、イギリスなど海外でも行われているようです。

【2】行う意義・目的は?

主役である建立物の完成を祝い披露するだけが除幕式の目的ではありません。像の場合はそのモチーフとなった人の功績をたたえ、その偉業を振り返るきっかけとする意義もあります。故人の場合は改めてその遺徳を偲ぶきっかけにも。

特に企業としてこの除幕式を行う場合、ハレの日を“身内”だけではなく、広く一般に公開することで、主催者であるその企業全体のモチベーションアップにもつながります。さらに、この除幕式を企業PRのチャンスととらえる考え方もあります。

除幕式に向けて!抑えておきたい準備ポイント

続いては「準備と言っても具体的に何から手をつけていいのかわからない」そんな担当者必見の、除幕式の準備に関する基本情報を3項目で紹介します。

【1】当日までの段取りを確認

除幕式から逆算し、当日までの準備項目を具体的に洗い出してみましょう。平均的に次のようなフローが考えられます。

  1. 1:担当者の選出
    除幕式当日の取り仕切りのほか、体外的な窓口業務や準備期間に発生するあらゆる業務を担当するメンバーを決めます。複数人で担当する場合は報・連・相を大切にしながら取り組みましょう。
  2. 2:除幕式の日時を決める
    できれば建立物の由来に則った日取りを選ぶのがおすすめです。この時、新社屋の完成記念や創立記念日・周年行事に近い日取りになりそうな場合は、それぞれ落成披露や建立記念式典に組み込んだ形で行うのも一考です。
    特別な由縁に該当する日が無い場合は屋外で行うことも考慮し、穏やかな気候の春か秋の季節に行うのがベターです。
  3. 3:除幕式の形式を決める
    より正式なスタイルを想定する場合、除幕式は一般的に神道の形式に則って行います。建立由来によっては、キリスト教や仏教などの形式で行う場合もあります。一方、建立物のお披露目などイベント的な意味合いが強い場合は形式にこだわらず行うことが多いようです。
  4. 4:参列者を決める
    主催側の関係者や、縁故者を中心にピックアップします。さらに詳細に落とし込んでリスト化し、招待に漏れがないようにしましょう。

    <関係者の一例>
    発起人(発案者)/ 建立物の製作者 / 出資者  / 施工担当者 / 専門家・研究者 / 各協力者 など

    <縁故者の一例>
    (実在個人像の場合)本人 / 家族(遺族)/ その他交友関係者 など

    <その他の参列者例>
    株主 / 取引先 / 役員 / 従業員 / 地域関係者 など

  5. 5:招待状を発送する
    誰を招待するかが決まったら、招待状の準備を。来賓関係者に対しては発送ではなく、出席のお願いも兼ねて手渡しするのが望ましいでしょう。招待状には返信用ハガキを同封し、出欠確認ができるようにします。遅くとも、相手に3〜4週間前に届くよう手配しておきましょう。
  6. 6:曳綱(ひきづな)役を決める
    除幕を実際に行う担当者を選出します。大切な曳綱役は主催側が勝手に決めてしまうことなく、周囲と十分相談を行い決定しましょう。個人の業績を称える趣旨がある場合、その本人と血縁が近い人に依頼する場合が多いようです。
  7. 7:必要備品と設備の確認・調達
    除幕式がスムーズに進むよう、当日現場で必要となるアイテムを確認し準備します。
    建立物を覆うための「除幕布」や除幕布を外すための「曳綱」はもちろん、進行に欠かせない「マイク」「演壇」「看板」のほか、会場に花を添える「スタンド花」など、会場規模やプログラムと照らして準備しましょう。
  8. 8:リハーサルの実施
    除幕式全体の流れをリアルに確認できるリハーサルは、ぜひやっておきましょう。除幕式のハイライトとも言える曳綱役を縁故者の子どもたちが務めるケースもありますが、この場合は特に念入りなリハーサルをおすすめします。

【2】必須アイテム&確認事項の洗い出し

事前準備に加え、除幕式会場の必需品も要チェック。具体的に挙げていくと、思いのほかたくさんの設備・備品が必要に!そんな当日役立つマストアイテムと、特に気をつけたい来賓関連のチェックポイントをまとめました。

<除幕式の必須アイテム>

  • ◆除幕布
    除幕の際、布が美しくスムーズに滑り落ちるよう、シルクやポリエステル、ナイロン製の白い布を準備。
  • ◆曳綱(ひきづな)
    除幕布を引き落とすための曳き綱は紅白色のものが一般的。滑りやすい生地のものを使います。
  • ◆紅白幕
    除幕式はれっきとした慶事。おめでたい会場に欠かせない紅白幕も忘れずに。
  • ◆マイクセット
    マイクは、スピーチ用、司会者用、来賓用など使用対象者を分けて数本準備しておきましょう。
  • ◆スピーカー
    会場内に均一に音声が行き渡り、何をしているのかわからない参列者が出ないようスピーカーも活用を。
  • ◆スタンド花
    除幕後に献花する際は、献花用を準備します。
  • ◆演台
    司会進行担当者は基本的にこの演台から進行にあたります。
  • ◆演壇
    主催者、来賓代表者などが式中にスピーチや挨拶をする場合に登壇します。
  • ◆記念品
    建立物のミニチュアなどオリジナリティを盛り込んだアイテムもおすすめです。一般的に記念写真や飾り盃、和菓子などが人気のようです。

さらに会場演出をするなら…!

  • ◆プロジェクターセット
    ストーリー動画を流したり、祝辞メッセージ動画を流したりと工夫次第で色々と会場の盛り上げに活用できます。

<来賓関連のチェックポイント>

  • ◆胸リボンの色は?
    来賓は華やかに引き立てる意味もあり赤を着けることが通例です。さらに、所属や業種別にさらに色分けする場合も。逆に、主賓には控えるイメージの白を用います。
  • ◆席次は?
    入場して、最も出入り口に遠い最前列の左手側のゾーンに来賓者席を設けるのが良いでしょう。来賓から見て建立物との間に障害物もなく、除幕の様子も良く見えるポジションです。因みに、建立物の真正面に縁故者、右側に主催者が着席します。

【3】スマートな進行のためにコチラもお忘れなく

<主催者の挨拶原稿の準備>
リハーサルを行えるなら必ず時間を取っておきたい主催者スピーチ。あらかじめ、原稿を用意しておきましょう。スピーカー本人での作成が難しい場合は、担当者が要点を整理して代筆するのも良いでしょう。

◎挨拶原稿の構成

  1. 1:来場に対するあいさつ
  2. 2:建立物のモチーフとなる人や事象に対する由来
  3. 3:建立物を新たに作製することになったきっかけ、経緯
  4. 4:製作者のプロフィール
  5. 5:建立物の出来栄え
  6. 6:寄付・出資者など協力者の紹介
  7. 7:今後の展望などを交えながら改めてお礼を述べる
といった流れが理想です。

<当日の実施要項の準備>
準備はバッチリ!のつもりでも、「あれ?これはどうだったかな?」と当日確認したくなることもあるかもしれません。そんな時のため、当日の要点を1枚にまとめた要項を作って、全スタッフが持っておきましょう。

◎開催要項の項目

  1. 1:日時
  2. 2:場所
  3. 3:参列者総数(具体的な内訳)
  4. 4:式次第(進行表)
  5. 5:記念撮影
  6. 6:担当者一覧(担当者氏名・業務内容・当日の連絡手段)

除幕式のスタンスで異なる進行

除幕式とひとことで言っても、主催側の趣旨や目的により大きく2つのタイプに大分されると言えます。

【1】神事に則る「除幕の儀」としての除幕式

竣工式・定礎式・落成式など、新しい建築物のお披露目と安全祈願を願う式典と一緒に行う場合がこのケースに当たります。

このように神事として執り行う場合、修祓(しゅうばつ)→降神(こうしん)→献饌(けんせん)→祝詞奏上(のりとそうじょう)といった進行に続く儀礼として「除幕の儀」を行います。続いて他の祭祀と同じく玉串拝礼→撤饌(てっせん)→昇神→直会(なおらい)という一連の流れで終了します。※基本的な一例です

【2】お披露目「イベント」としての除幕式

店舗のオープニングや公共スペースに配置するアート作品の公開など、不特定多数のエンドユーザーが自由に観覧できるような「フリーイベント」の一幕としての役割も担う除幕式。式典といった厳格なイメージではなく、カジュアルなプログラムとして開催します。

このように神事と切り離して行う除幕式は、
開式→主催者挨拶→来賓祝辞→来賓紹介→祝電(メッセージ)紹介→除幕→閉式という流れが主流です。

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