インターハイ
私は県教育委員会で、インターハイ(全国高等学校総合体育大会)の運営を担当している職員です。インターハイは、県内の高校生アスリートにとって一生に一度の大舞台であり、同時に全国から注目を集める大規模なスポーツイベントでもあります。しかし開催地は都道府県の持ち回りで、当県での開催は原則として数十年に一度(理論上は47年に一度)となり、過去の開催ノウハウが十分に残っておらず、実務レベルではほぼゼロから全国大会規模の運営体制を構築する必要がありました。
競技そのものは各競技団体や教員が熟知していますが、全国大会規模となると話は別です。複数会場をまたぐ大会運営、数千?数万人規模の来場者対応、安全計画や警備計画、そして各会場の施設をどのように大会仕様へ転用するかといった判断が同時に求められます。
「失敗できない一度きりの大会」である一方、プレ大会から本大会まで長期にわたる準備が必要となり、短期的な視点だけでは対応しきれないと感じていました。こうした背景から、金額や備品点数だけでなく、競技特性や会場条件を踏まえて総合的に支援できるパートナーを探すことになりました。
インターハイ運営を「一度きりの大勝負」で終わらせない、プレ大会から本大会まで伴走支援
イベフル!の長期伴走型サポートとスポーツイベント運営ノウハウが採用の決め手
- イベント内容
- インターハイ(全国高等学校総合体育大会)
- 依頼内容
- ・プレ大会 ・本大会の運営計画支援/会場設営
・競技エリア/観客エリアの動線設計
・テント/備品レンタル
・当日運営サポート ・警備計画を踏まえた運営
・誘導スタッフ配置支援 - イベント規模
- 数千~数万人規模(陸上競技場・体育館・サブ会場を含む複数会場想定)
イベフル!利用前のお悩み
インターハイ運営で最も難しかったのは、競技特性と会場条件を踏まえた運営計画の立案でした。競技ごとに必要な競技エリアの広さ、観客動線、選手・審判・役員の動き方は大きく異なります。さらに、陸上競技場や体育館といった既存施設を使用する場合、「どの諸室を大会運営用に転用するのか」「控室・本部・救護室・更衣室・メディア対応エリアをどう配置するか」といった諸室計画が、運営の成否を左右します。
しかし当県では、こうした諸室計画や会場レイアウトを体系的に設計した経験が乏しく、判断基準が曖昧な状態でした。価格や見積金額だけを基準に業者を選んでしまうと、機材や設営は整っても、競技運営や安全計画の視点が後手に回り、現場で無理が生じるリスクがあると感じていました。また、教員は競技運営の専門家である一方、全国大会規模の会場運営や動線設計、安全管理まで担うには負担が大きく、業務が一部の先生に集中してしまう懸念もあります。
行政側としても、随意契約ができず競争入札となるなかで、「金額だけで業者を選び、企画内容が弱かった場合に取り返しがつかない」というプレッシャーが常にありました。プレ大会から本大会まで1年以上続く準備を、短期対応の業者で乗り切れるのか。大会全体を俯瞰し、プレ大会での検証結果を本大会に反映させる改善サイクルを回すには、競技特性・会場条件・安全計画を統合して設計できる存在が不可欠だと強く感じていました。
イベフル!を導入した理由
イベフル!を選んだ最大の理由は、金額や備品数ではなく、企画内容そのものを重視した提案を受けられた点です。初期の打ち合わせ段階から、各競技の特性を整理したうえで、必要となる諸室や動線を洗い出し、会場ごとに最適なレイアウト案を提示してもらえました。
例えば、既存施設を単に「使う」のではなく、「どの諸室を大会運営用に転用すべきか」「競技関係者と観客の動線が交錯しないか」「救護・警備動線が機能するか」といった点まで踏み込んだ検討が行われました。こうした設計が事前に整理されていることで、現場での混乱や想定外の対応を減らせるという安心感がありました。このような企画内容を含めた提案は、入札時にも大きな意味を持ちました。単なる金額比較ではなく、「全国大会規模の運営を安全に成立させる体制が整っているか」という判断軸を、行政内部で共有しやすくなったからです。
また、プレ大会から本大会までを見据えた中長期の運営計画を一緒に設計してもらえた点も決め手です。準備期間全体を俯瞰し、プレ大会で検証すべきポイントと本大会への改善サイクルを明確化することで、教員・行政双方が全体像を共有しながら準備を進められる体制が整いました。
競技進行や会場設営、スタッフ配置など専門性が求められる部分をイベフル!が支えることで、運営上の判断や調整を一部の教員や行政担当者が抱え込む必要がなくなり、行政担当者は対外調整や予算管理に、教員は競技運営や選手対応に集中できる役割分担が実現しました。
イベフル!利用後の成果
イベフル!に伴走してもらったことで、プレ大会から本大会までの長い準備期間を、常に全体像を把握しながら進めることができました。競技特性と会場条件を踏まえた運営設計が事前に整理されていたため、教員・行政双方の負担が分散され、特定の担当者に業務が集中する状況を防げたと感じています。
本大会では、競技エリア・観客エリア・スタッフ動線・救護動線が明確に整理され、来場者数が多い日程でも大きな混乱なく運営を終えることができました。既存施設を活用しながらも、諸室計画が適切に設計されていたことで、現場で「想定外の配置変更」に追われる場面がほとんどありませんでした。大会後の振り返りでは、プレ大会と本大会を通じて得られた改善点が整理され、運営マニュアルやチェックリストとして形に残りました。今回のインターハイで得た知見が、他の競技大会や次世代の担当者にも活かせる財産になったと感じています。
教員からは「競技運営に集中できた」「全国大会の運営を実践的に学べた」という声が多く寄せられ、行政側としても、大会を無事に終えられただけでなく、地域として運営力を一段引き上げる機会になったと実感しています。イベフル!は、金額だけで比較されがちな大会運営において、企画内容と設計力で価値を示してくれるパートナーでした。一度きりの大イベントを安全に成功させ、その先にノウハウを残す存在として、今後も相談していきたいと考えています。